アグスティン・フェルナンデス=マリョ(1967年ラ・コルーニャ生まれ)は物理学学士。2000年、「詩のあとの詩(Poesía Pospoética)」という言葉を生み出した。この概念は、Yo siempre regreso a los pezones y al punto 7 del Tractatus (ぼくはいつも乳首と論考の第7点に帰る、2001年、Alfaguara版 2012年)、Creta lateral travelling (クレタ側道トラベリング、2004年、カフェ・モン賞受賞)、Joan Fontaine odisea (ジョーン・フォンテイン・オデッセイ、2005年)、Carne de píxel (画素の肉、2008年, ブルゴス市詩賞受賞) 、Antibiótico (抗生物質、2012年)などの詩集に反映されている。2006年、三部作Proyecto Nocilla(ノシーリャ計画)をスタートさせる。第一作となる小説Nocilla dream(ノシーリャの夢)は、「キメラ誌」で年間最優秀小説に、「エル・ムンド紙」の文化欄でも年間ベストテンに選ばれた。続くNocilla experience (ノシーリャ経験、2008年)は、スペイン国営放送の番組「視線2」で年間最優秀書籍に、Nocilla lab (ノシーリャ・ラボ、2009年)は、「エル・パイス紙」の文化欄で2009年度優秀スペイン語小説の第3位に選ばれた。短編集El hacedor (de Borges) Remake((ボルヘスの)創造者リメイク)も彼の作品。作品は、複数の言語に翻訳されている。