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Tusquets Editores

Tusquets Editores

トゥスケッツ‧エディトレス

出版社

CIF

A08452021

所在地

Avda. Diagonal 662-664, 7ª pl. 08034. Barcelona (España)

1969年創業のトゥスケッツは、質の高い文芸出版社として定評があり、また文学評論、歴史、社会科学の書籍でも知られている。翻訳作家には、村上春樹、エリック・ヴュイヤール、ジョン・アーヴィングなどがいる。アルムデナ・グランデス、フェルナンド・アランブル、レオナルド・パドゥーラなど、スペイン語圏の多くの作家の翻訳権を扱う。

『La casa limón(レモンハウス)』は、寓話に近い示唆的なトーンで、ルーマニアにおけるチャウシェスク政権の崩壊の年月を少女の無垢な目を通して描く。共産主義の終焉を生きる少女は、家族が直面する個人的な災難とトランシルヴァニア出身の祖父母が持つ古くからの伝統の間で、周囲で何が起こっているのかを理解しようとする。ダイニングテーブルの下に身を隠し、本の城に囲まれて、少女は、自分が期せずして父親の奇妙な病気を引き起こしてしまったのではないかと心配する。規制と悪名高いセクリターテへの密告が続く中、彼らは独裁政権の終焉が近づいていることを知らない。正確で、生々しいが夢のような筆致で描かれた、リリカルで感動的な小説。少女の声と全体主義の影が私たちに問いかける普遍的な物語。

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Corina Oproae著『La casa limón』の表紙
文学

レモンハウス

La casa limón

コリナ・オプロアエ

Corina Oproae
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若い共和党員の医師ギリェルモ・ガルシアは、フランコ勝利後も親友からもらった偽の⾝分のおかげでマドリードに住み続けている。外交官だった親友は1937年にガルシアに命を助けられた後亡命したが、危険な秘密の任務を帯びて1946年に帰国する。その任務とは第三帝国、即ちナチスが犯罪者を隠匿するために作った地下組織に潜⼊すること。マドリードでその組織を率いていたのはクララ・ストーファーだった。ガルシアが徴兵される⼀⽅で、ナチス親衛隊の志願兵として最後のベルリン市街戦を戦ったスペイン⼈ボクサーはドイツでひどい⽣活を送っており、誰かが⾃分に成り代わってアルゼンチンに逃亡を企てていることなど知る由もない。第⼆次世界の実際の出来事をベースに造りだした⼈物たちが、スペインとアルゼンチンの情勢や冷戦初期の影響を共有しながら織りなすスリル満点の国際的なスパイ⼩説で、著者渾⾝の作品。

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Almudena Grandes著『Los pacientes del doctor García』の表紙
文学

ガルシア先生の患者たち

Los pacientes del doctor García

アルムデナ‧グランデス

Almudena Grandes
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エル・ビキンゴは年老いた元プロレスラー。自分がまだ、どんな職務もやりとげられるタフな男だということを勤め先の警察の上司たちに見せたくて、同僚とともに何人かの容疑者の若者を留置所に連行する任務をかってでる。その翌日、マリア・エレナというひとりの家政婦が、かつての主人の孫の元で働くことになり、新婚家庭をたずねるが、家には誰もいない。事情をたずねてまわったり、日増しに不安を募らせる家族からの電話を受けたりするうちに、マリア・エレナはこの失踪の裏に、何か非常に重大な事実が隠れていると直感する。そこで、警察にいる古い知り合い、エル・ビキンゴに頼る。彼はかつて彼女の主人の護衛をしており、彼女に言い寄ったことがあった。マリア・エレナは何も知らずに孫夫婦をさがすうち、野蛮な逮捕現場に出くわし、反政府グループの言い争いを目撃し、フードで顔を隠した反政府グループの中に、見知った人物の顔をちらりとみとめる。自分の娘と孫息子の居所も考えるうち、マリア・エレナの不安は苦悩に変わっていく。

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Horacio Castellanos Moya著『La sirvienta y el luchador』の表紙
文学

女中とレスラー

La sirvienta y el luchador

オラシオ‧カステジャーノス=モヤ

Horacio Castellanos Moya
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ニノは9歳。父親は治安警察で、アンダルシアのシエラ・スル山脈の村に住んでいる。ニノは1947年の夏を忘れることがないだろう。その夏、ポルトガル人のペペという魅力あふれる男に出会い、父親のように治安警察官にはならないと誓って、ルビアス農場でタイプを習い始める。農場は未亡人と孤児たちの女だけの所帯で、山際の土地でなんとか凌いでいる。ペペやルビアス農場の女性たちとともに、ニノは冒険小説のおかげで新しい世界に出会い、誰も彼に話してくれなかった真実を知る。シエラ・スル山脈では戦いが起きていて、相手はセンセロ率いる山賊だということ。ニノは山賊たちを屈強な無法者以上の者とみなすようになり、最後には、なぜ父親が彼にタイプを習わせたがるのか、その理由を理解する。

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Almudena Grandes著『El lector de Julio Verne』の表紙
文学

ジュール‧ベルヌを読む少年

El lector de Julio Verne

アルムデナ‧グランデス

Almudena Grandes
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2、3本のかなりさびれた通り、それだけがハバナのチャイナタウンの名残だ。キューバ人の元刑事マリオ・コンデはそこに足を踏み入れた途端、何年も前、1989年に既に来たことがあるといやでも思い出す。魅力的な警部補のパトリシア・チオから不思議な事件を解決するために手を貸してくれと頼まれたのだった。ペドロ・クアング老人の殺人事件。老人は指1本が切りとられ、胸に丸と2本の矢の絵を刻んだ状態で、首を吊って発見された。これはサンテリア教(キューバの民間信仰)の儀式だった。捜査は街の近隣地域へと広がり、コンデは意外なコネクションを発見する。秘密のビジネス、多くのアジア系移民家族の現実をさらけだす自己否定と不幸の物語、彼らのキューバ人との散発的なコンタクト。中国のことわざにあるように、蛇の頭にたどりつくには蛇の尾を見つけるべし。無秩序な街をさまよいながら、コンデが過去と現在を行きつもどりつするうちに、友人、女たち、危険などに彩られた混沌とした世界の空気を、読者は再び吸うことになる。コンデ・シリーズの1冊。

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Leonardo Padura著『La cola de la serpiente』の表紙
文学

蛇の尾

La cola de la serpiente

レオナルド‧パドゥーラ

Leonardo Padura
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1980年に実際に起きた事故に着想を得た作品。繊細かつ共感に満ちた筆致で描かれた悲劇であると同時に、愛と回復と克服の物語でもある。定年退職したニカシオは、毎週木曜日に故郷の墓地を訪れ、国中に衝撃を与えた爆発事故で犠牲となった多くの子供のひとりである孫の墓参りをしている。忘れがたい人物ニカシオと、何年もを経てからの子供の母親の証言を通して、悲劇がいかに彼らの人生を永遠に変え、知られざる側面を暴きだしたかが明らかになる。予期せぬ感情と、心理的・文学的探求、そして密度の濃い感情にあふれた物語が、登場人物たちの運命を理解させ、感動を呼ぶ。

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Fernando Aramburu著『El niño』の表紙
文学

子供

El niño

フェルナンド・アランブル

Fernando Aramburu
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