Oh! Books Literary Agency
オー!ブックス著作権事務所
エージェント
バルセロナのオー!ブックスは著作権と映画化権を管理する小さな事務所。主にエッセイとノンフィクションを手掛けるフリーのスペイン人編集者の#か、作家やイラストレーターの代理業務も行っている。
「マラス」は、ヒスパニック系移民が生き延びる手段として、米国で生まれたストリート・ギャングである。マルティネス=ダビュイソンはマラスという現象を説明するのではなく、彼らとの共生を試みる。1年間、エル・サルバドル最大級のマラス「マラ・サルバトゥルチャ13」の一派である「ロス・グアナコス・クリミナレス」と共に過ごした。彼らはある丘の上を拠点としているが、その麓を牛耳るライバルグループの「バリオ18」によって劣勢に立たされている。1年を通して、著者は連日「グアナコス」を訪れる。それは彼らの集団のしくみを内側から見るためではなく(そんなことは不可能だ)、許しが出れば、特権的な見学者として彼らを見るためなのだが、だからと言って受け入れられているわけではない。網羅的な社会学的調査を意図してもいない。我々読者に対し、そこで唯一可能な悲観的文学という視点から、彼らの日々を語っている。
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社会科学
見る、聞く、沈黙する&マラ‧サルバトゥルチャ13との1年
Ver, oír y callar. Un año con la mara Salvatrucha
フアン‧ホセ‧マルティネス‧ダビュイソン
Juan José Martínez D'aubuisson
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2014年マドリード。サラは、3歳の娘シャムの父親の身を案じ、不安にさいなまれながら暮らしている。彼はダマスカス(シリアの首都)で行方不明になり、消息がない。気持ちを落ち着けようと、サラは彼とシリアで出会い、すべてが始まった2011年のできごとを綴ることにする。そこからはサラの日記の章と、ダマスカスの5人の若者の日常を3人称で描いた章が交互に展開する。2011年の蜂起の数か月前から戦争が勃発するまでを描いたその物語に登場するのは、シリアとパレスチナの血をひく青年、保守的な家庭のダマスカスの女性、シーア派の家庭の青年、体制側に近い家庭で育ったラウードの名手の女性、レポーターの青年。2011年武力衝突に見舞われ、彼らは自身の身の振り方を選ばなければならなくなる……。ある日、自分の尊厳を回復するためにすべてを賭さなければならなくなったごく普通の人々の現実を知らしめてくれる小説。
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