Editorial Espasa
エスパサ
出版社
エスパサは幅広い出版事業を通してスペインとラテンアメリカの文化の発展に貢献することを使命とし邁進してきた。有名作品や幅広くかつ精選された古典叢書に加え、現代の優れた文芸書とノンフィクションを刊行している。
ジャーナリスト、アナ・R・カニルは、ある恐ろしい歴史を長い間追ってきた。スペイン内戦後の女性服役者たちの物語である。彼女たちが獄中で産んだ子どもは、看守に奪われ、全寮制の神学校や修道院に送られたり、養子に出されたりした。この残酷な仕打ちは、全体主義体制特有のえせ科学理論によって正当化され、その時代の有力な医師や聖職者や律法学者らにも完全に支持されてきた。これを題材にノンフィクションを書き始めた著者は、書くうちにのめりこみ、小説にせずにはいられなくなった。その結果、読みだしたらやめられない小説ができた。告発された恐ろしい事実はもちろん、ふたりの敵対する登場人物の描き方が読者をひきつけてやまない。共産主義者の若い妻ヒメナ・バルトロメと、ベンタス女性刑務所の所長マリア・トペテのふたりは対照的で、どちらも忘れがたい登場人物となっている。
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文学
もし3年経っても!たし 戻ら ときは
Si a los tres años no he vuelto
アナ‧ラミレス=カニル
Ana R. Cañil
Editorial Espasa
ノラは24歳をほんの少しすぎたところ。とても勇敢で、ユーモアのセンスが抜群で、なにより人生を思い切り謳歌したいという果てしない欲求を持った女性。モダンな街バルセロナで映画を学ぶ学生のノラは、全く違ったタイプのふたりの男性にアタックされることになる。育ちがよく将来有望なシャビエルと、謎めいたセクシーなマティアス。
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文学
ノラの歌
La canción de Nora
エリカ‧ルスト
Erika Lust
Editorial Espasa
1980年サン・フアン祭の前夜。コスタ・ブラバにあるカラベラ町の住民たちは村の夏季映画館のオープニングに来るはずの伝説のエバ・ガードナーを待っている。だが、みなが女優を待つなか、風変わりなブライトマン家の末息子フストだけは違っていた。この魔法の夜に、彼は自分の願い事をする代わりに、自分の家族の運命を変えるため、できる限りのことをするつもりだった。本書は幸せ探しの物語だ。愛を求める危険な旅は、しばしば痛みを伴い、実を結ばないが、決して夢を見ることを止めてはいけないということを、マキシム・ウエルタの筆は発見させてくれる。
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文学
夢に見た夜
La noche soñada
マキシム‧ウエルタ
Màxim Huerta
Editorial Espasa
ヒンドゥスタンの美しい皇后ムムターズ・マハルが、永遠の眠りにつく直前、彼女の夫は今までに作られたどんなモニュメントよりも美しい記念碑で彼女の想い出を奉ることを約束した。Taj (タージ)は、その素晴らしい記念碑と、その建設に携わった建築家、書家、職人、象の背中に乗り巨大な大理石のブロックを運んだ労働者など、2万人の英雄たちの物語。この壮大な物語は、並外れた画才を持った砂漠の少年バルの目を通して描かれる。愛するアイシャが王のハーレムに閉じ込められたため、バルはアイシャを取り戻そうと、全ての因習に立ち向かう。
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文学
タージ
Taj
アンドレス‧パスクアル
Andrés Pascual
Editorial Espasa
マドリード郊外の松林で、両目をくり抜かれた男の首つり死体が見つかる。そのポケットには、ある女の名前と住所が書かれた謎のメモが入っていた。犯罪現場から数キロのところに住むサラ・アスカラガ。弱々しく孤独で、ひとりでウォッカを飲むこの女は、人との接触を一切避けて在宅で仕事をしていた。治安警察のフリアン・トレセル警部補が事件の担当になり、若いコイラ巡査部長が助手としてつく。コイラにとっては初めての犯罪捜査。しかも手がかりはほとんどなく、あまりにも多くの謎がある難しい捜査だった。トレセル警部補が捜査を進めるにつれ、存在そのものをひっくり返して悲劇に突き落とすいくつかの事実が見つかり、彼は生きている限り永久に脳裏に刻み込まれそうな地獄への旅へと導かれることになる。
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