Ediciones Siruela
シルエラ
出版社
1982年にハコボ・フィッツ=ジェームズ・ステュアートが創立した独立系文学出版社で、ヨーロッパ中世文学の忘れられた名作の新訳からスタートした。年月とともに路線は多様化し、現在では国内外の古典および現代小説、推理小説、エッセイ、児童文学を出版している。
グロリアとマルセルは、それぞれの家族の過去を辿りながら、リオフリオにたどり着く。過去スペイン内戦の騒乱に巻き込まれた、山あいの小さな村だ。リチャードはジャーナリストで、スイスの高級リゾート地ロカルノで開催される経済サミットに関するニュースを取材中だが、60年代にまさに同じ場所で結ばれた別の情事そっくりの官能的な体験をする。その過去の情事こそグロリアとマルセルを苦しめている問題の元凶だった。エル・モロは、今は立派な実業家で、遠い昔のリオフリオでの怪しい過去を消し去るための回想録を書きながら退職生活を過ごしている。交錯し、補いあう4つの物語の糸が、研ぎ澄まされた文体で、示唆に富み、ユーモアと不安に満ちた物語を紡いでいく。
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文学
瞳の中の湖
El lago en las pupilas
ルイス‧ゴイティソロ
Luis Goytisolo
Ediciones Siruela
とある4月の土曜日の夜明け、スペイン南部の小さな村。その家に住む老女が亡くなっているのを見つけた家人の悲鳴で家じゅうが目を覚ます。それから何時間かにわたって、家の扉が弔問客に開かれる。会話と中傷、家族と近所の人々、涙と再会、花と祈り、人、たくさんの人。良きにつけ悪しきにつけ、いやがおうにもつきあわざるをえない村人たちの人生が投影される。故人の孫カルロスとルイスは、雪崩のように押し寄せてきて、自分たちの個人的生活にわりこんできて、家族の秘密をあばこうとする人々をどうにかやりすごし、もちこたえようとする。 誰の人生にもある小さな悲喜劇を描いた物語。ヒーローも悪者も登場しない。笑いを誘うブラックユーモアと、優しさのあふれた感動的な場面が、絶妙に組み合わされた物語。
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