Casanovas & Lynch Literary Agency
カサノバス&リンチ著作権事務所
エージェント
現在、ヨーロッパ有数の著作権事務所のひとつであるカサノバス&リンチ著作権事務所は、世界的に知名度も評価も高いスペインおよびラテンアメリカの作家を多数擁している。また、世界各地のさまざまな地域の著作権エージェントや出版社の独占的共同エージェントとしても活動している。1981年からバルセロナに拠点を置き、2020年にはロンドン・ブックフェアで、エクセレンス・アワード最優秀文学エージェント賞を受賞した。
すでに老境に入った二人の姉妹が、青春時代のお気に入りの映画を演じて遊ぶ。二人のティーンエイジャーが終業式の日に、これまでとは異なる視線で生々しく互いを発見する。ある女性が、彼女の人生を永遠に変えたパーティーを回想する。イタリアのある都市で、ひとりの男が大聖堂の建設現場に入り込み、予期せぬ結果をもたらす指令を受ける。巧みな心理描写と日常の微妙な混乱を用いて、説明不可能なもの、震撼とさせるもの、語られないもの、予期せぬ形で私たちを変え、決して忘れられなくなるものを浮き彫りにした短編集。
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文学
NEW
見えないもの
Lo que no se ve
クリスティーナ・フェルナンデス=クバス
Cristina Fernández Cubas
Casanovas & Lynch Literary Agency
ゴシック小説と新しいマジックジリアリズムにおいて確立した動向へのスペインの答えである。ライラ・マルティネスはスペインの片田舎を舞台とするこの衝撃的なデビュー作で、イベリア半島とカトリックの民間伝承を利用し、ブラックユーモアとロルカ的回想とともに、隣人たちから拒絶され恐れられた一家の唯一の生き残りである祖母と孫娘の波瀾万丈の復讐劇を描く。村の地主の一人息子が失踪したとき、彼女たちふたりに犯人の容疑がかけられる。ふたり目の失踪者である地主の息子とはたまたまかかわっただけだという彼女たちの言葉を、誰も信じない。ざらついた豊かな声で、祖母と孫娘が交互に、家族のこと、家のこと、天使や聖人との取引のことを語り、火を囲んで夜に語られる怖い話のように私たちをとりこにする。復讐と階級闘争の物語。
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文学
木喰い虫
Carcoma
ライラ‧マルティネス
Layla Martínez
Casanovas & Lynch Literary Agency
不動産会社で熱心に働く女性が空き家になっている物件の内覧準備をしていると、まばたきをしない7歳の少年と出会う。ガラス瓶の中の虫のように昔からこの場所に捕らわれている少年は、女性に何かを期待しているがそれを言葉にすることさえできず、ふたりの間に不気味で完全なる相互依存関係を作り上げてしまう。この「幽霊の出てこない幽霊小説」で、見事な腕前によって人間の親密さを分析してみせたバルバ。幽霊小説のスタイルに寄せつつ、自身の写実主義的な文体にさらに磨きをかけている。時間の重なりと交差に満ちたこの小説は、そのテクニックの正確さから、ヘンリー・ジェイムズやアドルフォ・ビオイ=カサーレスが書いた幻想小説の名作と通じるところがあるが、リンドクヴィストやシャーリイ・ジャクスンの美学と同様、叙情性、繊細さ、残酷さに富んだ現代的な作品と言える。
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文学
前世の最後の日
El último día de la vida anterior
アンドレス‧バルバ
Andrés Barba
Casanovas & Lynch Literary Agency
生きがよくワイルドで生々しい、古典となること間違いなしの、イニシエーションの物語。思春期の入り口にいるふたりの少女の衝撃的でかけがえのない友情、尊敬・羨望・嫉妬・欲望の感情がたえず行き交う交友を描く。カナリア諸島のテネリフェ島内陸部の(人からも観光客からも遠い)小さな村の、いつになく暑かった2005年の夏を舞台に、思春期、21世紀的な苦悩、地理的社会的な辺境での夢と人生を語る。アンドレア・アブレウは24歳のとき、マドリードのランジェリーショップで働きながらこの小説を書いた。カナリア諸島方言で書かれ、現代の若者言葉が用いられている。(訳注:「ロバの腹」とは、カナリア諸島グラン・カナリア島の夏の曇り空を指す表現)
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文学
ロバの腹
Panza de burro
アンドレア‧アブレウ
Andrea Abreu
Casanovas & Lynch Literary Agency
不安を掻き立てるこれら11編の短編の中には、寓話的な変化をもたらす出来事がある。それは救いのある出来事ではなく恐怖を伴う途方もないものだ。エルビラ・ナバロは、容赦のない明解さで、致命的にゆがんでいく人生を私たちに見せ、また、私たちをも引きずり込む。ナバロを読むことは、恐ろしい影を呼び覚ますことだ。そして夕暮れ時に、よく知っていたはずのものが全く違う顔を見せるように、これらの物語の中で、登場人物は密室、ぬかるみだらけの小島、精神的迷路の中に迷い込む。それらは正常を破壊し、もはや逃れることができない強烈なホワイトノイズに至る。本作で、著者はスマートで的確な筆致で現実をむき出しにし、痛いほどまぶしい白日の下にさらしだす。
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文学
うさぎの島
La isla de los conejos
エルビラ・ナバロ
Elvira Navarro
Casanovas & Lynch Literary Agency
美しさと荒々しさが同居する地域で、豊かさと貧しさ、白人と黒人が、距離を置きながら共存する太平洋の小さな村。その村がダマリスの物語の舞台。ダマリスは、女ざかりの太平洋の黒人女。長年ロへリオと連れ添ってきた。ふたりの白けた関係は子供を求めてのむなしい努力に大いに関係がある。あらゆることを試すが、ダマリスは妊娠しない。すべての希望が絶たれたとき、ダマリスは1匹の雌犬を飼うことになり、新しい夢を見つける。この雌犬との新しく身近な関係が、ダマリスにとって本能と母性について考察させる経験になっていく。
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