世界で最もきれいな肌の持ち主は、エスキモーと修道女だとする科学的研究がある。いつまでも美しくありたいという願いは今に始まったことではない。本書では、文化も時代も異なる男女が、いかに努力して自らの美しさを磨き、老化の時計を止めようとしてきたかが語られる。著者は何世紀にもわたる人類の歴史の中で美とはなんであったかを分析しつつ、サロメ、ルクレツィア・ボルジア、バートリ伯爵夫人、皇后シシィといった伝説の美女の美容の秘密を解き明かす。ページを開くと、砂漠や謎めいたハーレム、何千年もの社会習慣や伝統の中にいざなわれる。肌、髪、手の有名な手入れ法から、クレオパトラやポッパエア・サビナが入っていた風呂、リラックスできて治療効果もある入浴方法まで、アンヘラ・ブラボが明らかにする。