いきなり成果を収めるのは簡単ではない。必ずしもいつも完璧な文章が丸々書ける訳でもない。ゼロは丸だし、ミートボールやジャガイモだって丸だ。物事は見かけによらない……それとも、見かけどおりか。この本は作家のための手引書。小説は現実の写しなのか? それとも現実は小説を超えるのか? オーケストラの指揮者は音の製作者、それとも単なるオブザーバー? 読者は単に読むだけか、はたまた本と影響し合うのか? 作家とは天性のものなのか、それとも成すものなのか?永遠の謎… 小説の書き方を知るには最適な本。作家の血をひく教育者が書いたとあれば尚更だ。本を読もう。青いキルトのガウンを着た隣人と文学病の男の中に答えを見出すことが出来るだろう。