ララは学校で「ビチョ・ラロ(変な子)」というあだ名をつけられている。仲間外れにされている理由はまず、彼女は文学にしか興味がないみたいだし、友だち付き合いがうまくないからだ。ララは2年前にパリに引っ越した。その環境の変化はひとつのチャンスだと思ったがそうじゃなかった。やりきれなくて、学校をさぼりパリの街をぶらぶら散歩している途中で、不思議な本屋、ブランシャール書店を見つける。その本屋の看板は1冊の開いた本で「エクス・リブリス」と言う文字とクエスチョンマークがふたつ書かれている。本屋はとても古く、閉まっているように見えるが、ララはとめどない好奇心に駆られて、中に入ってみる。本屋の店主に日を改めて出直して来るようにと言われ、彼女は何か変だと感じるが、そこにある珍しい本を読むためには、その老店主の信用を勝ちとらなければならない。その約束の日を境に、ララ自身の冒険が始まる。現実の冒険か、それとも文学の冒険か?