カルメロは、生まれ故郷のアンダルシアの村に初めて戻ってきた。30年前、彼がわずか3歳の時、母親がそこで起きた恐ろしい事件から彼を連れて逃げたのだ。ふたりはその事件の証人であり、その事件は、フランコ将軍の蜂起の時代、彼らの人生と地元住民全員に影響を与えた。カルメロが秘密の核心に迫っていく。真実が明るみに出るにつれ、小さなコミュニティーのみせかけのバランスが崩れる。孤立し乾いた生まれ故郷で、そこで生き延びるその冷酷な土地のようにかたくなな人々とともに、カルメロは人間が為せる偉業と卑劣な行為を発見しながら、自分自身へとつながる困難な道を歩んでいくことになる。