Sergi Pàmies
セルジ‧パミエス
セルジ‧パミエスは1960年パリ生まれ。クアデルンス‧クレマ社から出版した短編集に、Tʼhauria de caure la cara de vergonya (恥を知れ)、Infecció (感染)、セラ‧ドール批評賞受賞作のLa gran novel·la sobre Barcelona (バルセロナについての偉大な小説)、Lʼúltim llibre de Sergi Pàmies (セルジ‧パミエスの最後の本)、バルセロナ市賞及び黄金文学賞受賞作のSi menges una Ilimona sense fer ganyotes (顔をしかめ レモンを食べたら)、マリア‧アンジェルス‧アングラーダ賞受賞作のLa bicicleta estàtica(フィットネス‧バイク)、そして本書Cançons d'amor i de pluja(愛と雨の歌)がある。 小説は、イカロ賞受賞作のLa primera pedra (最初の石)、プルデンシ‧ベルトラナ賞受賞作のL'instint(本能)、Sentimental (センティメンタル)がある。彼の著書は、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ギリシャ語に翻訳されている。さまざまなマスメディアで定期的に書いている。
熟年期における挫折、それが、20作の短編をおさめたセルジ・パミエスのこの新しい作品集の中心テーマ。個人及び集団をみまう不運、不運を乗り越えて生き延びる能力、不運によってひきおこされるあらゆる感情が、オブセッシブなスタイルで描かれる。このスタイルこそ、何千もの読者をひきつけてやまない、最近のパミエスの著作の特徴である。パミエス初の自伝的題材に基づく作品であり、ばかばかしくかつヒロイックな決意で必死にペダルを踏むが、いっこうに前に進まない登場人物たちを通して、生きることの困難さを浮き彫りにする。
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文学
フィットネスバイク
La bicicleta estática
セルジ‧パミエス
Sergi Pàmies
Quaderns Crema
本書Cançons d'amor i de pluja(愛と雨の歌)に収められている25の物語は、熟年の傷つきやすさとくだらない習慣に関しての想いと考察がアンサンブルのように構成されている。セルジ・パミエスは簡潔で力強い文体で、典型的ロマンチシズムの紋切型と、感情的心気症の束縛を解釈しなおす。浄化され抑制された散文と文体が、辛辣さとバイタリティとメランコリーの間でのバランスを模索する。パミエスはこれらの手段を使って、愛のよどみ、受け継いだ記憶への従属、いなくなった人たちにまつわる痛み、作り話と自伝の境があいまいなまま書く喜びに浸る。
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