Salvador Vendrell Grau
サルバドル‧バンドレイ‧グラウ
サルバドル‧バンドレイ=グラウは1958年フォルタレニ生まれ。コラムニスト、作家、大学教授。小説Quan truquen de matinada(早朝にノックされたとき、2014)でサグント市物語賞を受賞。2002年より日刊紙「レバンテ-EMV」のコラムニストを務め、掲載したコラムを集めて2巻の全集を出版。またバレンシアの古典Curial y Güelfa(クリアルとグエルファ)やEspill(鏡)を現代文に訳したほか、詩文集Joan Fuster per a joves(若い人のためのジュアン‧フステー)を出版している。ウレト‧クルザは1968年アルクディア生まれ。80年代後半から画業に従事。数多くのグループ展に出展し、著名なボレーf芸術展の招待作家にも名を連ねた。個人活動でも様々な展覧会を開催。イラストでは数多くの看板や本の表紙を手掛け、児童向け、ヤングアダルト向けの様々な出版本のイラストも手掛けてきた。
『ティラン・ロ・ブラン』は世界文学の最高傑作のひとつ。地中海のあらゆる街でカタルーニャ語が話され、また書かれていた時代に、バレンシア人ジュアノット・マルトレイによって創作された。作品の中で、読者は夢を叶えようとするひとりの騎士の戦いや恋愛模様を目の当たりにする。その夢とは、コンスタンチノープルを敵から解放するということだった。慣習、戦争、恋愛…あらゆることが語られるがゆえに総合小説といわれるが、とりわけ際立つのがその真実性だ。ティランは賢明さ、勇敢さを以って敵を倒していく。実に人間らしいヒーローで、城を攻めるが、愛するカルメシーナの部屋から下りる際に足を骨折したりするのだった。
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児童書・YA
子どものためのティラン‧ロ‧ブラン
Tirant lo Blanc per a infants
サルバドル‧バンドレイ‧グラウ
Salvador Vendrell Grau
Onada Edicions
ずるがしこさと権力、大切なのはどっち? 哲学者ラモン・リュイが考える、文学と人生の普遍的なテーマが描かれる。
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