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日本の春2011年の注目商品

日本市場向けに専門家が選んだスペインの新刊書籍をお届けします。今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました(あいうえお順/敬称略)。
伊藤道一 (イタリア書房)/宇野和美(翻訳者)/奥山ケニー(日本ユニ・エージェンシー)/田中優子(河出書房新社)/野谷文昭(東京大学教授)/山本知子(リベル)

各書籍のレポートを担当したのは以下の方々です(あいうえお順/敬称略)。青砥直子/伊香祝子/井原美穂/宇野和美/エレナ・ガジェゴ/小原京子/柏倉恵/金関あさ/児玉さやか/佐藤まゆり/高部良/田中恵/長谷川晶子/浜田和範/星野由美/宮崎真紀/安田晶/矢野真弓/吉田恵/リベル/渡辺マキ

  • Agosto, Octubre
    8月、10月
    Agosto, Octubre 8月、10月
    著者:
    Andrés Barba アンドレス・バルバ
    出版社: エディトリアル・アナグラマ Editorial Anagrama S.A.
    レポートを読む: 8月、10月 Agosto, octubre
    いつも夏を過ごす小さな村へトマスが家族と一緒に行ったとき、青年期特有の彼の緊張感は後戻りできないところに達していた。突然、ひとつながりになってさまざまなことが起こる。性と暴力への目覚め、死、違反… トマスは知性が行動におきざりにされてしまっているのを閃光のように悟るが、勢いにさからえず、とうとう自分で自分を許せない行為をするにいたる。そしてその時、自分を裁き、許してくれる唯一の人の前に座らなければならないと感じるのだった。 暴力的でどっちつかずで無防備な若い年代を巧みに描いた、価値ある小説である。  
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  • El camino de Levante
    レバンテの道
    El camino de Levante レバンテの道
    著者:
    Marcos Calveiro マルコス・カルベイロ
    出版社: Editorial Luis Vives エディトリアル・ルイス・ビーベス
    レポートを読む: レバンテの道 El camino de Levante
    セバスティアン・コルバドは、義理の母親が働く領主の屋敷にこもりきりで暮らしている。めったに外に出ないが、めずらしく外出したある日、若かりし日のディエゴ・ベラスケスと知り合い、友だちになる。また、主人から虐待されている奴隷の少女と親しくなり、恋をして、彼女を自由にしてやろうと決心する。  
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  • El catalejo
    望遠鏡
    El catalejo 望遠鏡
    著者:
    Marta Serra Muñoz マルタ・セラ=ムニョス
    出版社: アルマドラーバ・エディトリアル Almadraba Editorial
    レポートを読む: 望遠鏡 El catalejo
    私の部屋にはあなぼこがあって、私はその穴に学校で作った厚紙の望遠鏡をつっこんで見るのが好きだ。望遠鏡を通して、あらゆる種類の空想の動物が見える。私の友達のフアンも、ちがっている…。  
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  • El tiempo entre costuras
    縫い目のあいだの時間
    El tiempo entre costuras 縫い目のあいだの時間
    著者:
    María Dueñas マリア・ドゥエニャス
    出版社: テーマス・デ・オイ Temas de Hoy
    レポートを読む: 縫い目のあいだの時間 Tiempo entre costuras
    縫い子だったシラ・キロガはスペイン市民戦争を逃れて恋人ラミロと一緒にモロッコへ逃げる。浮草のような生活の中でラミロは金を使い果たし、シラを捨てる。この時点からシラの人生は紆余曲折をたどる。警察に目をつけられないようテトゥアンで再び縫い子となり、顧客の有力者の夫人方をうまくいなしつつ英国政府のスパイとして二重生活を送る。そんなある日、別人になりすましてマドリードへ戻り、顧客のドイツ人たちの情報収集をせよとの命令を受ける。そして果敢に任務に挑んだ末、リスボンまで至ったシラは、きわめて重大な最後の発見をする。  
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  • La bicicleta de Selva
    セルバの自転車
    LA BICICLETA DE SELVA セルバの自転車
    著者:
    MÓNICA RODRÍGUEZ SUÁREZ モニカ・ロドリゲス=スアレス
    出版社: グルーポ・アナヤ Grupo Anaya
    レポートを読む: セルバの自転車 La bicicleta de Selva
    セルバはみなと違う女の子だ。肌が青くて、砂しかない国から来た。錆びて、ベルのついていない自転車を持っているが、そのサドルにはすばらしい物語が隠されている。 何年もたってから、主人公は、セルバとの友情がどんなふうに芽生えたか、自転車の物語や、ともに体験した大冒険を思い出し、砂漠を探しにいこうと決心する。遠い夏の太陽とともに心の中にしまいこまれた、決して忘れることのない美しい思い出。  
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  • La cátedra de la calavera
    どくろの教室
    La cátedra de la calavera どくろの教室
    著者:
    Margarita Torres マルガリータ・トレス
    出版社: テーマス・デ・オイ Temas de Hoy
    レポートを読む: どくろの教室/どくろの鎮座するところ La cátedra de la calavera
    本書はサラマンカ大学という組織の初期の歩みを描いたものである。サラマンカ大学の創設は12世紀だが、カトリック女王イサベルが同大学をソルボンヌ大学スペイン版に育てようと決心して世界的に有名になった。本書は見事な散文によって、魅惑的で激しい世紀に我々をいざなう。人文主義がイタリアでおこり、ヨーロッパに広がった後スペインにも到来した時代である。イベリア半島では、すでに確立している宗教秩序を維持せんと人文主義に対抗し異端審問所が立ちはだかる。このふたつの対照的な流れの真っ只中、大学は活気にあふれ実り多い知的時代を迎えていた。 これは読者に息もつかせない歴史スリラーである。スペインの最も重要な教育機関のひとつであるサラマンカ大学に敬意を表し、スペイン史上初めて大学教授になった女性、ルイサ・デメドラノの栄誉を取り戻す書でもある。
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  • La libertad vertical. Conversaciones sobre La Sagrada Familia
    垂直の自由 サグラダ・ファミリアについての対話
    La libertad vertical. Conversaciones sobre La Sagrada Familia 垂直の自由 サグラダ・ファミリアにつ
    著者:
    Etsuro Sotoo 外尾悦郎
    出版社: Ediciones Encuentro エディシオネス・エンクエントロ
    レポートを読む: 垂直の自由 ―石の職人 サグラダ・ファミリアを語る― La libertad vertical. Conversaciones sobre La Sagrada Familia
    書店にある他の本とは異なる、サグラダ・ファミリアについての書。人間としての、また芸術家としてのガウディの経験を語らせたら並ぶもののない証人である外尾悦郎との対話。日本人の彫刻家、外尾は30年以上前にバルセロナに来てサグラダ・ファミリアの石の鼓動に魅了された。作品への関わりはガウディへの、とりわけガウディが見ていたものへの、深く沈思したまなざしがあったからこそ。ガウディを撮らせたら右に出るもののいない写真家マルク・リマルガスの素晴らしい写真がビジュアル・ポエムの趣をそえ、この教会の存在意義と精神性を読者に深く考えさせる。  
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  • La mujer que buceó dentro del corazón del mundo
    世界の中心に潜った女
    La mujer que buceó dentro del corazón del mundo 世界の中心に潜った女
    著者:
    Sabina Bermán サビーナ・ベルマン
    出版社: デスティノ Editorial Destino
    レポートを読む: 世界の中心に潜った女 La mujer que buceó dentro del corazón del mundo
    マサトラン(メキシコ)の海辺。イサベルがハンモックで目をさますと、髪がくしゃくしゃの野生の少女が彼女を見つめている。イサベルの愛情と辛抱強い教育のおかげで、その少女カレン・ニエトは話すことや読み書きを覚え、大学では単位をだいぶ落としながらも動物学を専攻し、世界有数のマグロ漁の会社社長となる。が、相当の変わりものである。知的な面はかんばしくないが、そのほかでは天賦の才を発揮し、海洋生物の保護に乗りだす。海にあってはマグロと一緒に潜り、陸にあっては人々に笑いと戸惑いを振りまく。彼女の奇妙な美徳は、事実を隠そうとして比喩や婉曲表現を用いないこと。正真正銘の驚くべき人物。カレンは読者の心にいつまでも残るよう運命づけられた主人公だ。  
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  • Leyendas y milagros del Camino de Santiago
    サンティアゴ巡礼の道の伝説と奇跡
    Leyendas y milagros del Camino de Santiago サンティアゴ巡礼の道の伝説と奇跡
    著者:
    Xosé Ramón Mariño Ferro ホセ・ラモン・マリーニョ=フェロ
    出版社: Ellago Ediciones エリャゴ・エディシオネス
    レポートを読む: サンティアゴ巡礼路の伝説と奇蹟 Leyendas y milagros del Camino de Santiago
    周知のとおり、中世においてサンティアゴの道は様々な国から大勢の人々が途切れなく集まり、一大文化交流の場となった。この道を行きかったのは様々なものの見方、知識、歌、音楽、芸術様式、芸術作品、そして言い伝え。特に、当然のことながら、ヤコブの人生とその死、行った奇跡についての伝説である
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  • Lo que me queda por vivir
    生きるために私に残っているもの
    Lo que me queda por vivir  生きるために私に残っているもの
    著者:
    Elvira Lindo エルビラ・リンド
    出版社: セッシュ・バラル Seix Barral
    レポートを読む: 生きるために私に残されたもの Lo que me queda por vivir
    アントニア26歳。もの皆変わっていく80年代マドリードで、4歳の男の子とふたりきりだった。若く未熟で子どもを抱えながら生きていた女性の、内面の軌跡の物語。大都会で、確としているよりも渾沌とした時代の中で、喪失と孤独を経験するにはあまりに早すぎた人間が、自分自身の場を確立しようとする。  
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