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日本向けおすすめ書籍

日本市場向けに専門家が選んだスペインの新刊書籍をお届けします。今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました(あいうえお順/敬称略)
市橋栄一(紀伊國屋書店)/ 川地麻子(タトル・モリ エイジェンシー)  
佐々木一彦(新潮社)/ 野谷文昭(東京大学)/ 由里幸子(元朝日新聞編集委員)

各書籍のレポートを担当したのは以下の方々です(あいうえお順/敬称略)。青砥直子 / 井原美穂 / 宇野和美 / 尾河直哉 / 小原京子 / 柏倉恵 / 児玉さやか / 佐藤まゆり / 嶋田真美 / 高際裕哉 / 高部良 / 仁平ふくみ / 長谷川晶子 / 平野麻紗 / ハビエル・フェルナンデス=サンチェス / 村田名津子 / モンセ・マリ / 安田晶 / 矢野真弓 / 横田佐知子 / 吉田恵

  • Arrecife
    サンゴ礁
    Arrecife
    著者:
    フアン・ビジョーロ Juan Villoro
    出版社: エディトリアル・アナグラマ Editorial Anagrama S.A.
    レポートを読む: サンゴ礁 Arrecife
    ビーチが安らぎの場所だった時代があった。究極の観光の時代にあって旅行者は別のスリルを求めている。ロック・グループ「ロス・エストラディタブレス」の元メンバー、マリオ・ムリェールは、カリブ海に妄想めいた可能性を見いだす。「恐怖の悦楽」だ。 彼は巨大なサンゴ礁の海岸に、コントロールした危険を提供するリゾート「ラ・ピラミデ」を建設する。だがやがて、ひとりのダイバーがアクアリウムの水槽の前で死んでいるのが見つかる。 ムリェールは宿泊客の性格を知っている。毒グモを育てている者、ロシアン・ルーレットに興じる者、マヤの生贄儀式を現代に復活させたがっている者。そして岩礁では、きゃしゃな魚が尖った岩の間を泳ぐ。
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  • Crónicas de lo imposible
    不可能のクロニクル 
    Crónicas de lo imposible
    著者:
    ルル・ソトゥエラ=エロリアガ Lur Sotuela Elorriaga
    出版社: エネイダ Grupo Editorial Eneida
    レポートを読む: 不可能のクロニクル Crónicas de lo imposible
    本書は、詩人ルル・ソトゥエラのバランス良い短編集で、フリオ・シルバが挿絵を描いている。これら25編の短編に共通する特徴は、深い心理表現、人間の不安、ブラックで辛辣なユーモアである。それに加え、Les discours du Pince-Gueule (パンス・ゴールのスピーチ、1966年)、 La vuelta al día en ochenta mundos (80世界一日めぐり、1967年)、 Último round (最後のラウンド、1969年)などフリオ・コルタサル作品の挿絵を手がけてきた、80歳を超えるフリオ・シルバの挿絵により、かけがえのない1冊となった。我々人間をめぐる存在の問題に、著者は優しく、人間的に、深く、そしてユーモアを持って向き合い、どの短編も楽しく、健康的で、興味深い体験になっている。
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  • Ejército enemigo
    敵軍
    Ejército enemigo
    著者:
    アルベルト・オルモス Alberto Olmos
    出版社: モンダドリ MONDADORI
    レポートを読む: 敵軍 Ejército Enemigo
    団結、広告芸術、そしてインターネットから派生したニューテクノロジーが、このいやらしいほど現代的な小説Ejército enemigo(敵軍)の戦場である。 サンティアゴは落ち目の広告マン。気が滅入る町に住み、上流階級の友人たちが参加する社会運動をシニカルに眺めている。そのうちの一人が死んだ時、彼はサンティアゴに一通の封筒を残していった。サンティアゴはそれによって亡くなった友人の本当の人生を発見し、後戻りのできない危険な道を進み始める。 本書は、現代の大きな社会問題に真っ向からとびこんでいく。政治議論の不毛、社会行動とメディアの反響の間の混乱、倒すべき敵の消失など、挑発的な文章で、社会の不愉快な側面を決然と浮き彫りにする。
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  • El alma del mundo
    世界のたましい
    El alma del mundo
    著者:
    アレハンドロ・パロマス Alejandro Palomas
    出版社: エスパサ Editorial Espasa
    レポートを読む: 世界のたましい El alma del mundo
    オットーとクレアがブエナ・ビスタ老人ホームにやってきた午後、このふたりの老人が、時の流れとともにすり減ったふたつの人生の重み以上のものを抱えていようとは、誰も思わなかった。若いヘルパーのイロナでさえ、彼らに付き添うこの3か月間が彼女の人生にこれほどのものをもたらそうとは想像していなかった。3か月の間、3つの魂は、最初は一緒に過ごすことで、やがて次第に愛情でつながり、やがてがっしりと結ばれる。退屈することに子どものように抵抗し、決然と人生と真実を危険にさらすふたりの老人。そして、多くの隠しごとをしながら、そうやって秘密をかかえているせいで悪いことがあるのではと恐れる若い娘。
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  • El sueño de Lu Shzu
    ル・シュの夢 
    El sueño de Lu Shzu
    著者:
    文:リカルド・ゴメス Ricardo Gómez
    絵:テサ・ゴンサレス Tesa González
    出版社: エデルビーベス Edelvives
    レポートを読む: ル・シュの夢 El sueño de Lu Shzu
    ル・シュは工場の組立部門で働いている女の子。穏やかにくらしていたが、あるとき、自分の働いているのがおもちゃ工場だと知り、自分の人形を持ちたいと思いはじめる。少しずつパーツを集めはじめたが、見つかって首になってしまう。けれど、おばあちゃんが人形をプレゼントしてくれる。
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  • El vampir Ladislau
    吸血鬼ラディスラウ 
    El vampir Ladislau
    著者:
    エンリック・リュック Enric Lluch
    出版社: ブロメーラ Bromera
    レポートを読む: 吸血鬼ラディスラウ El Vampir Ladislau
    吸血鬼のラディスラウは問題を抱えている。牙が鋭くないのだ。鋭い牙がなければ人間を怖がらせることもできなければ、おいしい首に噛みつくこともできない。実は、吸血鬼の人生だって、なかなか厳しいのだ!
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  • FIN
    おしまい
    FIN
    著者:
    ダビ・モンテアグード David Monteagudo
    出版社: アカンティラード Acantilado
    レポートを読む: おしまい Fin
    古くからの友人たちの一行が、山小屋に集まって週末を過ごす。彼らには、過去の暗いひとつのエピソード以外には共通するものは何もない。集まりはいつもの筋書き通りに進行するが、宴たけなわの中、外部からのある出来事で、すっかり計画が変わる。 強まるプレッシャーの中、ひとりひとりがそれぞれの思うところでその出来事を解釈する。ひたひたと迫りくる恐怖の陰のもと、各人が長い間胸につかえてきたものをはきだし、告白したり言い争ったりするうちに、かつて彼らを結びつけていた関係のあさましく錯綜した図式が新たに組みかえられていく。
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  • LA COLA DE LA SERPIENTE
    蛇の尾
    LA COLA DE LA SERPIENTE
    著者:
    レオナルド・パドゥーラ Leonardo Padura
    出版社: トゥスケッツ TUSQUETS EDITORES
    レポートを読む: 蛇の尾 La cola de la serpiente
    2、3本のかなりさびれた通り、それだけがハバナのチャイナタウンの名残だ。キューバ人の元刑事マリオ・コンデはそこに足を踏み入れた途端、何年も前、1989年に既に来たことがあるといやでも思い出す。魅力的な警部補のパトリシア・チオから不思議な事件を解決するために手を貸してくれと頼まれたのだった。ペドロ・クアング老人の殺人事件。老人は指1本が切りとられ、胸に丸と2本の矢の絵を刻んだ状態で、首を吊って発見された。これはサンテリア教(キューバの民間信仰)の儀式だった。捜査は街の近隣地域へと広がり、コンデは意外なコネクションを発見する。秘密のビジネス、多くのアジア系移民家族の現実をさらけだす自己否定と不幸の物語、彼らのキューバ人との散発的なコンタクト。中国のことわざにあるように、蛇の頭にたどりつくには蛇の尾を見つけるべし。
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  • La cosecha de Samhein (El ciclo de la luna roja)
    サンハインの収穫(赤い月の時) 
    La cosecha de Samhein (El ciclo de la luna roja)
    著者:
    ホセ・アントニオ・コトリーナ José Antonio Cotrina
    出版社: イドラ Hidra
    レポートを読む: サムハインの収穫(赤い月のとき1) La cosecha de Samhein(El ciclo de la luna roja 1)
    ある町に入りこんだ12の命。彼らを生かしておくか、運命にまかせるか、意見が分かれた空想上の生き物たちの都。悪夢か、はたまた奇跡を呼ぶ赤い月の到来を、みなが待っている。 それは、ロカバランコリア王国の最後の希望、王国の失われた栄光をとりもどす唯一の機会。しかし、希望ははかない。30年の間、連れてこられた若者はひとりとして生きのびられなかった。30年の間、ひとりとして生きのびて赤い月を見た者はいない。  作品HPはhttp://www.elcielodelalunaroja.com
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  • LA SIRVIENTA Y EL LUCHADOR
    女中とレスラー 
    LA SIRVIENTA Y EL LUCHADOR
    著者:
    オラシオ・カステジャーノス=モヤ Horacio Castellanos Moya
    出版社: トゥスケッツ TUSQUETS EDITORES
    レポートを読む: 女中とレスラー La sirvienta y el luchador
    エル・ビキンゴは年老いた元プロレスラー。自分がまだ、どんな職務もやりとげられるタフな男だということを勤め先の警察の上司たちに見せたくて、同僚とともに何人かの容疑者の若者を留置所に連行する任務をかってでる。その翌日、マリア・エレナというひとりの家政婦が、かつての主人の孫の元で働くことになり、新婚家庭をたずねるが、家には誰もいない。事情をたずねてまわったり、日増しに不安を募らせる家族からの電話を受けたりするうちに、マリア・エレナはこの失踪の裏に、何か非常に重大な事実が隠れていると直感する。そこで、警察にいる古い知り合い、エル・ビキンゴに頼る。彼はかつて彼女の主人の護衛をしており、彼女に言い寄ったことがあった。
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