PBL(課題解決型学習)の研修を行う中で、さまざまな国の、異なる教育レベルに属する何百人もの教師と共に「分単位」で取り組んできた内容を紹介したもの。シンプルでありながらも奥深く示唆に富む言葉を用い、キーとなるポイントごとにまとめられている。作者は、COVID-19のパンデミック以降に世界が経験している現実を教育の転換点と捉え、その考えに基づき本書を執筆した。その中にはPBLの実施方法、グループ分けや評価の仕方、さらに教師、生徒、コミュニティの関心がどこにあるのかなどの情報が明確に記されている。本書はそれほど多くないページ数だが、数十年にわたり何百時間もかけて行われたトレーニングにおいて実践から得られた成果の集大成である。