4人の友からなる2組のカップル、そしてすべてを変えていくある喪失。著者の一連の代表的小説『El verano que empieza(始まりの夏)』、『Un año y medio(一年半)』 、『Los viejos amigos(旧友)』に続いて、本作は時の流れや愛、人生の浮き沈みを描く。男性2名、女性2名からなる4人の人物は、人生の本番が始まる前の思春期に知り合う。ソレールが、こまやかで映画的な特徴ある文体で描く物語は、読みだすと止まらず、忠実な読者の心をつかむ。この小説に登場する人物たちは野望や期待や希望に動かされ、私たちがみなそうであるように失望や喜びや欲望、とりわけ愛を経験する。そして、中心的テーマのひとつである友情を。