マリサ・ペニャは不死鳥の系譜にある詩人だ。この本は、彼女自身が道すがら選びぬいたハーブを使い、熟練した時計職人の精巧さと、限りなく繊細な手で編み上げた巣である。感動する者の手の中で燃え上がり、その灰の中からよみがえり、再び感動をもたらす。『灯台守の悲しみ』は、思考にしみとおる雨の本であり、心の奥底に湿り気を残す。その湿り気は、悲しみに歌いかける方法だ。暗闇や岩場や浅瀬や岩礁があるところでも、いつでも私たちがイタカにたどりつけるように夜を照らす灯台守と同様、マリサは、彼女の物語を私たちが見失わないよう細心の注意を払う。