ファティマとその家族は海をわたる旅に出ます。その旅のなかで、通り抜けるのが最も難しい国境は紙のように脆いものでできているのかもしれないということを、ファティマたちは知ります。わたしたちがこの本で伝えたいのは、今日、世界中にいる何千人という移民の生活とよく似たファティマの物語、そして彼らがしばしば、官僚主義に象徴される障害に直面することです。役人たちは人々を放逐し、そして国境を、紙でできた国境を設けます。移民の人々が理想の地を見つけられることがわたしたちの願いです。