物事を冷静に見るようどんなに忠告され、つまらない健康的生活を妻に押しつけられても、ルイスの状況はいっこうに好転しない。最初の妻カルメンはルイスの従兄弟と結婚するわ、その野心家の従兄弟が風力発電の会社でルイスが狙っていたポストをさらっていくわ。血圧の話をするためにひっきりなしに母親からかかってくる電話のあいまをぬって、ルイスは下の息子の学校での問題を解決しようとし、上の息子たちのデザイナーズドラッグ(類似麻薬)騒ぎに頭を悩ませ、カルメンに未練があることを認めようとする。ふえる一方の悩みとぎりぎりの生活の中で、不安定なりに均衡を保っていたルイスの精神は、最後には制御不能のアンバランスな状態に。喜劇性と深い感動がまじり合う、抱腹絶倒のシチュエーション・コメディ。