テサは、友だちのビクトルが休み時間にひとりでさびしそうにしているのに気づく。何⼈かのクラスメイトが彼を遠巻きにしてひどいことを⾔うのを、前にも⾒たことがあった……。こんなとき、テサは何ができるだろう。気にとめるべきか、それともほうっておくほうがいいのか? テサはビクトルを助けられるのか? いわゆるいじめは、会話でも新聞でもよく話題になり、学校の廊下でも教室でも、もちろんネット上でもごく⽇常的に起こっている。しかし、幼い⼦どもたちに、どのような⾏動をとるべきかを教えるのは容易ではない。⼦どもたちが人間関係で苦しんでいることをどのように予⾒し、察知すればよいか、どう⾏動すればよいのかを、⼦どもたちの共感をよぶ親しみやすい主⼈公が、楽しくわかりやすく、やさしい⾔葉で説明する。