偉大なヒューマニストであり詩人でもあるマルコス・アナが語る、牢獄、亡命、自由を求める闘い、民主主義にまつわる心揺さぶるメモワール。本書は、23年にわたる牢獄での暮らし、四方を壁に囲まれたなかで書きつづけた詩による闘争を綴る。彼は自由を取り戻したのちフランスに亡命し、そこでスペインの文化活動を導く道しるべとも言えるCISE(スペイン連帯情報センター)を設立して、大々的な団結運動を展開した。彼は世界中を巡って、スペインにおける人々の民主的共存の回復を訴え、国境を越えた反フランコ団結闘争のシンボルとなった。