ホルヘ・ブカイはアルゼンチンのブエノスアイレスで、ユダヤ系とアラブ系のルーツを持つ家族に生まれる。医学と心理学を学ぶ。13歳から働き、医師と作家になるまでの人生の遍歴において、タクシー運転手や道化師、行商人など、実に多くの職業を経験した。20点以上の著書がベストセラーとなり、英語、中国語、ポーランド語、ギリシャ語、ロシア語、ヘブライ語など、20か国語以上に翻訳されている。
ホルヘ・エドワーズは1931年チリのサンティアゴ生まれ。チリ大学とプリンストン大学で法律と哲学を学ぶ。1957年外交官になり、ピノチェト独裁政権時代の亡命中は、表現の自由の擁護者として活躍する。欧米の大学で非常勤講師を務め、チリのユネスコ大使。1994年チリの国民文学賞、1999年セルバンテス賞を受賞。また、パブロ・ネルーダに関する伝記Adiós Poeta (さらば、詩人よ)でコミリャス賞を受賞。エドワーズはネルーダの書記官で協力者だった。短編、小説、エッセイ、回想録の他、全世界の新聞のコラムニストで、現在は在フランスのチリ大使。
ホルヘ・ゴンサルボは1972年サラゴサ生まれ。物心ついてからずっと書きつづけており、www.puzzle.esというブログを持ち、現在1冊の短編集を書き終えようとしているところ。テレビ局で音響システムの責任者として働き、サラゴサ作家学校でクラスを受け持っている。本書ははじめての著作。
ホルヘ・ナバロ=ペレスは1962年カステイダフェルズ生まれ。地元で中学教師を務める。バルセロナ大学で地理と歴史を専攻し学位を取得。著者の短編はアンソロジーQuince líneas: Relatos y Noche de relatosに収録された短編をはじめとして、様々な文学選集や文学雑誌に登場する。そのうちのひとつは、1992年、クエンカ市のフェデリコ・ムエラス物語部門賞を受賞。
写真家としても、ボカンヘルの名前でいくつかの雑誌や出版社に寄稿し、グループ展や個展などを開催している。
ホルヘ・ナスラ=トリーコ(1974年ボリビア、サンタ・クルス・デラシエラ生まれ)は健康と自己啓発が専門のジャーナリスト。これまでに小説EL segundo patio (Editorial Yanderesa, 2003); 自己啓発書100 consejos antiedad (Circulo de Lectores, 2005), La telaraña del gusano de seda" (Círculo de Lectores, 2008), 100 consejos para la memoria" (Círculo de Lectores, 2010)を著す。
ホルヘ・レアルは1949年ベネズエラ生まれ。パイロットだったが、現在はスペインの刑務所での刑期を終えて執筆活動に専念。短編で数々の賞を獲得し、努力は報いられたといえる。若者の頃の写真を見た自身の娘が、彼の若かりし頃の冒険についてほとんど何もしらないと言ったことから、この本の執筆を決意した。本書は作者の初めての小説であり、実話にもとづく渾身の作。